日経メディカルのロゴ画像

催促されてばかりでいいんですか?

2014/01/24

 年が改まって初の本コラムで、いきなりの告白を行う非礼をお許しください。さらに、今回は医療経営とは全く関係のない話なので、ご興味ない方はスルーしていただいても結構です。しかし、同じような気持ちの医師も数多くいるものと推測するため、ここに勇気を出してお伝えしたい。

「催促」されるのが苦手
 実は私、「催促」されるのが大の苦手だ。仕事関係の依頼が多いので、「督促」と言ってもいいかもしれない。全ての原因は、戦略的に時間配分を決めるという能力がなく、締め切りギリギリまで延ばしてしまう己(おのれ)にあることは、重々承知している。だが、催促はやはり嫌なものである。

 私は今、医療関連記事の連載が月に2本、ネット番組の出演が月1本、そして執筆中の単行本が3冊、共著本1冊を抱えている。ありがたい話ではあるが、各方面から同時多発的、五月雨式に催促をいただく状況となっている。さらに、本業のコンサルティングでも、プロジェクト期末には報告書などの類が次々と攻めてきて、部下から矢継ぎ早に催促される。そして、講演依頼の原稿やスライドも、待ったなしで追い打ちをかけてくる。おまけに、遠い親戚やら幼なじみ、果ては知り合いの友人の親(=もはや会ったことすらない!)から病気の相談や経営の相談をされる。この手の相談には、「急ぎませんが、できるだけ早めにお返事いただけると嬉しいです」などと添えられていることが多い。

 言い訳をするわけではないが、私だけでなく、多くの医師が、「催促」に囲まれた生活を送っているのではないだろうか。患者への説明、外来の予約、病棟の回診、論文作成や書籍の執筆、学会発表、会議の資料作り、手術記録の提出、退院サマリーの提出、知り合いからの医療相談などなど。時間的なプレッシャーがあるからこそ能力を発揮できるタイプの人が心底うらやましい。

著者プロフィール

裴 英洙(ハイズ(株)代表取締役社長)●はい えいしゅ氏。1972年生まれ。金沢大学大学院医学研究科修了。外科医・病理医として勤務後、MBAを取得し2009年に起業。医業経営コンサルタントの仕事の傍ら、再建先で臨床医として医療現場に携わる。

連載の紹介

裴 英洙の「今のままでいいんですか?」
医療機関の経営問題を解決しないと、医師が意欲を持って働けない—。そんな危機感からMBAを取得し、コンサルティング会社を設立した異色キャリアの医師。これまでの経営支援の経験から、病医院で見過ごされがちな問題やエピソードを語ります。
裴英洙氏による書き下ろし!
『医療職が部下を持ったら読む本』
好評発売中

 現場でバリバリと臨床業務に携わってきた皆さんが、「来月から診療科長よろしく」と急に言われたら、どうしますか?
 本書は、診療科長、看護師長といった病院の中間管理職や、診療所の院長など「部下を持ったばかりの医療職」に求められる経営・マネジメントの基本スキルをまとめました。「カリスマ医師に経営陣が強く言えない病院」や「医療部門と事務部門に壁がある組織」など、医療現場ならではの20の事例を題材にしており、実践的な知識が身に付きます。
(裴英洙著、日経ヘルスケア編、日経BP社、2400円税別)

この記事を読んでいる人におすすめ