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“解読不能”な一般名処方から卒業しよう!
「一般名処方検索」始めました。

2012/05/06

『日経ドラッグインフォメーション』5月号特集から引用。薬剤師を対象に、4月9日~13日に行ったWeb調査の結果。

 この4月から、一般名で書かれた処方箋が急増しています。薬局・薬剤師向け雑誌『日経ドラッグインフォメーション』(日経DI)の調査では、全国の薬局の94%が、4月半ばまでに一般名で書かれた処方箋を応需したそうです。つまり、ほとんど全ての医療機関が一般名処方を始めているわけです。診療報酬改定で新設された「一般名処方加算」(2点)が大きく影響したものと考えられます。

“解読不能”な処方箋でテンヤワンヤ
 ですが、あまりにも急に普及してしまったことで、今、医療機関や薬局では大混乱が起きています。

 混乱の最大の原因は、処方医が、一般名での処方箋の記載に慣れていないことにあります。これまでは商品名で処方箋を書いていたため、一般名での処方箋の書き方がよく分からず、結果として、どの薬を処方しているのか判別できない“解読不能”な処方箋が続々と調剤薬局へ。困った薬局は、当然、処方医に疑義照会の電話をかけるわけですが、医療機関側はそうした疑義照会への対応でテンヤワンヤになってしまう、という状況です。

 “解読不能”な処方箋の一例として、『日経DI』の調査では、「ベタメタゾン」とだけ書かれた処方箋があったことが報告されています。その後の疑義照会で、この処方医は「リンデロン-V軟膏」を一般名で処方しようとしたことが分かりましたが、リンデロン-V軟膏を一般名処方するなら、「ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏0.12%」と書くのが正解です。

 ベタメタゾンと書いただけでは、外用薬に限っても、ほかにベタメタゾンジプロピオン酸エステル(商品名:リンデロンDP)、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(商品名:アンテベート)、ベタメタゾンプロピオン酸エステル(商品名:プロパデルム)があります。また、ベタメタゾン吉草酸エステルに関しては、軟膏以外に、ローション(外用液)、クリームがありますから、剤形もきちんと書いておかなくてはいけません。

 本来なら、そうした商品名から一般名への“変換”は、オーダリングシステムやレセコンで対応できるはずだったのですが、4月現在で一般名処方にきちんと対応できているベンダーは、まだ多くないようです。厚生労働省は4月6日、ベンダーが、この“変換”の仕組みを作るために必要な「一般名処方マスタ」を公開しましたが、そこで例示されている薬剤は200品目強にすぎません。このマスタに例示されておらず、処方箋にどのように一般名を書いていいのか分からない薬剤はたくさんあります(資料)。

 そこで、日経メディカル オンラインと日経DIは、医療情報関連企業のシステムヨシイ(本社:岡山市)の協力のもと、無料で使用できるWeb検索システム「一般名処方検索」をリリースしました。内服薬と外用薬、計6338品目が検索の対象です。原則として、一般名で処方箋に記載しても一般名処方加算を算定できない薬剤(先発品のみの薬剤や、後発品のみの薬剤など)は検索の対象になっていません。

 厚労省の4/6版「一般名処方マスタ」に掲載されていない薬剤については、独自に“処方用一般名”を命名しています。類似薬剤と区別ができるように命名していますので、一般名処方の際、この“処方用一般名”を記載すれば、処方箋を応需した薬局での混乱は避けることができます。

 なお、現バージョンでは、先発品のみの薬剤(一般名処方加算の対象外)と配合剤は収録されていません。収録データの詳細は、こちらをご参照ください。

検索はNMOもしくはDIオンラインのトップから
 使い方は簡単です。日経メディカル オンラインおよび日経DIが運営するDIオンラインのトップページに検索窓を用意してありますので、この検索窓から「商品名で検索」か「一般名で検索」を選択し、薬剤名を入力して検索してください。先頭の何文字かを入力すれば検索できます(商品名は3文字以上、一般名は2文字以上)。なおWeb検索は、システムの都合上、検索を1日に5回までとさせていただきます。

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