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マッシー池田先生の「医者やめたい病」

2007/08/09

研修医に「最近、『医者をやめたい』と思うことがどの程度あるか」を聞いたところ、「いつも」「しばしば」「時々」を合わせて、3分の2が「医者やめたい」病だ、と指摘するマッシー池田先生。

 昨日(8月8日)、マッシー池田先生こと、池田正行先生(国立秩父学園)にお越しいただいて、編集部で勉強会を開いた。ご存知の方も多いと思うが、先生は神経内科関連の人気DVDの制作に携わったり、全国の病院を回り、若手医師向けの勉強会の講師を務められている。その独特の語りとパフォーマンス(?)は、一度目にしたら、脳裏に焼き付き、絶対忘れない!

 今回の勉強会は、6月末、池田先生にお会いする機会があり、新しい「病気」の話をお聞きしたことが、きっかけだ。ぜひそのお話を取材させていただきたいとお願いしたところ、「では、編集部の記者とのブレーンストーミングの形でなら」とお引き受けいただいた。

 勉強会の冒頭は、池田先生のプロフィールの紹介。名付けて「私の病歴」。「臨床に携わる医師は清く、正しく、美しく、そして貧しく、という姿勢が求められる。これで病気にならない方がおかしい」と。患者からの要求に応えるのが当たり前であり、医師には“救世主願望”がある。だが、現実は、その姿勢を続けていくのは容易ではない。医師にとってはキャリアの過程が、ともすれば自分自身が病気になる過程であり、「医者やめたい病」にかかってしまう。その病気をいかに上手にコントロールしていくかが重要だという。先生ご自身は、多忙な病院や比較的余裕のある病院、基礎研究や留学、医薬品医療機器総合機構などの勤務を上手く「処方」して、今は障害者の施設に勤務されている。

 先生によると、この「医者やめたい病」に多くの医者がかかっているという。「昔からある病だが、特に医療崩壊が叫ばれる現在、その病をそのまま放置すれば、本当に崩壊してしまうのではと、ようやく顕在化してきたのでは」という。この「医者やめたい病」には、幾つかのステージがある。(1)今の職場から逃げたい・変わりたい、(2)今の診療科から、別の科に変わりたい、(3)臨床をやめ、基礎研究に従事したい、(4)そもそも医者自体をやめたい、などだ。この後、「医者やめたい病」の話は延々と続いた。

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