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新型コロナに関連付けたACPの啓発には抵抗があります

2020/11/10
尾藤誠司(東京医療センター)

 アドバンス・ケア・プラニング(以下ACP)については、ここ数年医療職の間で一気にその認識が広まった感があります。私自身は25年くらい前からエンド・オブ・ライフ期における意思決定の研究に携わっていたので、「ACP」という言葉が現在これだけ多くの医療職の人たちに認識されている状況をとても感慨深く思っています。もちろん細かいことを言い出すと「それはACPとはちょっと違うんだけど……」的な理解をしてしまっているケースもあるにはあるのですが、それにしても医療者側が患者の価値観や死生観を理解しようとする対話の手順が日常臨床の中に一種の「型」として理解され、広まりつつある状況は、私にとってとても感慨深いものです。

連載の紹介

尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。

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