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なぜ「患者にICする」が使われ続けるのか?

2019/07/24
尾藤誠司(東京医療センター)

 以前このブログで「今のインフォームド・コンセントはおかしい!」という投稿をしたことがありました。そこでも少し触れましたが、本来インフォームド・コンセント(IC)とは患者の主体的な行為を指しています。専門家から情報を受け取って(インフォームド)、その上で専門家と合意形成を図る(コンセント)ことがインフォームド・コンセントの持っている本来の意味です。

 一方、ちまたの医療現場ではそのような意味で「インフォームド・コンセント」という言葉が使用されるのはまれです。多くの医師や看護師が「患者にしっかりICしてくる」みたいな言葉が病院にはあふれかえっています。今日は、この理由について私見をお話ししたいと思います。

連載の紹介

尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。

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