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インフルエンザには寛容の処方を

2018/02/08
尾藤誠司(東京医療センター)

 なんと自分自身が10年以上ぶりにインフルエンザになりました。「ビッシーでもインフルエンザになるんだー。安心した」と多くの人からお便りをいただき「何なん俺?」という感じではありますが、久しぶりにインフルエンザに罹患してみていろいろ感じ入ったことがあります。

 まずは単純に「痛いのはいやだ」ということなんですが、これは結構医療者生活が長いと忘れてしまいがちなことです。逆に「痛いことには意味がある」ということもちょっと思い出しました。これも医療者長くやってると忘れがちなんですよね。あとは「今、この俺のつらさを和らげてくれる薬以外の薬には興味がない」という患者さんに共感しましたね。将来の心筋梗塞を予防するために10年20年飲む薬に、そりゃ興味湧かないよなあ、なんて。そしてもう一つ気が付いたことは「ああ、インフルエンザって、そして多分ほかのあらゆる病気も、医学というよりは社会が作っているんだ」ということです。

連載の紹介

尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。

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