いやーオリンピック盛り上がりましたね。冬季オリンピックの特徴は、純粋にタイムを競い合う競技が比較的少なく、技の出来栄えなどを審査員が評価した上で評点されるので、素人には今一つよくわからないのですが、確かにメダルを取る選手たちの滑る姿や飛ぶ姿は見とれてしまうほど美しいです。
競技とアートの融合といえばなんといってもフィギアスケートだと思いますが、私も例に漏れず夜中にテレビにかじり付いていました。そして、浅田真央選手がフリー競技を終えた直後に感極まって泣いている姿を見て、やはり私も泣いてしまいました。同じように、キムヨナ選手のスケートも、まさに彼女らしい大変つやつやして美しいものでした。クールな印象の彼女ですが、今回は自分でも感極まったような表情を浮かべてましたね。さらに、彼女は「浅田真央がいたからこそ今まで頑張って来れた。」とインタビューで話していました。
そして、浅田選手もキムヨナ選手も、競技を終えた後とても晴れ晴れとした表情をしていました。それを見て私は、語られなかった彼女たちの物語を個人的に垣間見るような気がしました。二人のスケートを見て私が感じたことは、彼女たちは二人で一つなのだ、ということでした。
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著者プロフィール
尾藤誠司氏(東京医療センター臨床研修科医長)●びとうせいじ氏。1990年岐阜大卒。国立長崎中央病院、UCLAなどを経て、2008年より現職。「もはやヒポクラテスではいられない 21世紀 新医師宣言プロジェクト」の中心メンバー。

連載の紹介
尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。
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