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前略、民間病院の先生方へ、虎より

2021/10/25

武蔵小路立ち呑み酒場でホッピーを楽しむ

 熊本県でも新規感染者数、病床使用率が1桁となり10月からまん延防止等重点措置が解除された。しかし10月半ばまで「医療を守る行動強化期間」として夜8時までの時短営業は延長された。

 10月15日、通常営業を再開した行きつけの武蔵小路立ちのみ酒場にひとりで向かった。コロナ前ではあまり飲まなかったホッピーから始めてみた。金宮(キンミヤ)という焼酎で5対5に割るのが私の好みである。

 やはりうまい。関東ではどこでも置いてあるホッピーだが、九州では比較的珍しい。人間というものは、普段そんなに飲まなかった種類の酒でも、制限されるとことさら欲しくなる動物なのだとつくづく感じた。

 さて医療面では第6波に備えなければいけない。治療薬、ワクチン、そしてコロナ対応の病床確保である。病床確保に関しては「コロナ専門病院などの野戦病院を建てればいい」という声がある。建物はどうにかできるとしても、大都会以外の地方では、人材確保が難しい。医師も看護師も大都会に集中する中で、これまでコロナ病床を診ていなかった医師や看護師が熊本の野戦病院にどれだけ集まるのだろうか。個人的には「熊本で野戦病院はかなり難しいのでは」と思っている。

 ならば改めて、既存の病院のコロナ病床を少しでも増やさなければならない。政府は公的病院のコロナ対応病床の増床を検討しているようだが、民間病院でもできる範囲で備える必要がある。

 日本病院会熊本県支部で副支部長をしてもらっている熊本機能病院理事長の米満弘一郎先生に相談した。熊本機能病院は民間病院ながら熊本市北部を中心とした救急の要になっている病院である。各病院に少しでもコロナ対応病床を作ってもらえるよう、米満先生と要望書を作成した。

著者プロフィール

東謙二(医療法人東陽会・東病院理事長兼院長)●あずま けんじ氏。1993年久留米大卒。94年熊本大学医学部第2外科。熊本地域医療センター外科などを経て、2000年東病院副院長。03年より現職。

連載の紹介

東謙二の「“虎”の病院経営日記」
急性期の大病院がひしめく熊本市で、63床の病院を経営する東謙二氏。熊本市の若手開業医たちのリーダー的存在でもある東氏が、病院経営や医師仲間たちとの交流などについて、ざっくばらんに語ります。
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 本連載、「東謙二の“虎”の病院経営日記」が1冊の本になりました。約10年間の掲載からよりぬきの回を「病院経営」「連携・救急」「医療の話」「ひと・酒」の4テーマに分け収録。書き下ろし「中小病院が生き残るための15箇条」の章は、「敵対より連携」「コバンザメ医療経営のススメ」「中小病院の生きる道」「2代目は本当にだめか」「同族経営と事業承継」……など、民間医療機関の経営者には必読の内容となっています。
(東謙二著、日経メディカル開発、2700円+税)

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