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虎が考える「医療崩壊」の定義とは?

2021/08/27

 やっぱり新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第5波が来た。熊本市も8月に入り病床使用率が50%近くに上昇し、熊本県もまん延防止等重点措置の対象となった。

 第5波が来る前、私も日本病院会熊本県支部長として、日本医療法人協会、全日本病院協会などの熊本県支部長と対策を相談してきた。そこで感染症を含めた有事のための病院組織の設立を提案している。行政の医療対策・感染症対策の責任者に対しては、行政や保健所中心の対応から、病院会などを活用した運用に変えてはどうかと提案した。しかし私の力不足もあり、政策は変わっていない。

 もっとも、私の提案が全面的に反対されているわけでもない。第5波が来る前から行政も保健所も手がいっぱいで、新しい体制作りをする余裕がないのである。感染症に携わっている職員さんは本当に大変なのだ。指定感染症だからということで、保健所が主体となって動かなければならないためだろう。

著者プロフィール

東謙二(医療法人東陽会・東病院理事長兼院長)●あずま けんじ氏。1993年久留米大卒。94年熊本大学医学部第2外科。熊本地域医療センター外科などを経て、2000年東病院副院長。03年より現職。

連載の紹介

東謙二の「“虎”の病院経営日記」
急性期の大病院がひしめく熊本市で、63床の病院を経営する東謙二氏。熊本市の若手開業医たちのリーダー的存在でもある東氏が、病院経営や医師仲間たちとの交流などについて、ざっくばらんに語ります。
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 本連載、「東謙二の“虎”の病院経営日記」が1冊の本になりました。約10年間の掲載からよりぬきの回を「病院経営」「連携・救急」「医療の話」「ひと・酒」の4テーマに分け収録。書き下ろし「中小病院が生き残るための15箇条」の章は、「敵対より連携」「コバンザメ医療経営のススメ」「中小病院の生きる道」「2代目は本当にだめか」「同族経営と事業承継」……など、民間医療機関の経営者には必読の内容となっています。
(東謙二著、日経メディカル開発、2700円+税)

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