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虎、院長を辞し、病院経営に専念します

2020/04/08

眞方新院長へ名札を付ける私

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、感染症指定医療機関ではない東病院は、今のところ落ち着いている。これから来るであろう流行期に対する当院のスタンスとしては、感染症指定医療機関が満床に陥った時、非感染者の転院先として受け入れ先となることだ。そのための受け入れ態勢は準備してある。

 しかし、感染者が爆発的に増えれば、軽症の感染者を受け入れる必要も出てくるかもしれない。というわけで、院内に「新型コロナ感染症対策チーム」を立ち上げ、発生状況のフェーズに応じて取るべき行動を決めたところだ。今後は、ガウンテクニックの練習、病院の駐車場にプレハブの収容所を作る計画だ。

 この機に乗じてというわけではないが、4月1日から当院の院長を交代することにした。実は2019年から準備を始めていたのだが、たまたま大変なときに重なってしまった。当院では、4月上旬に新院長の就任祝いを熊本市内のホテルで計画していたが、新型コロナウイルスの影響で延期せざるを得なかった。この厄介なウイルス感染が終息するにはまだ時間がかかりそうだ。

 ところで、なぜ院長を交代することにしたのか。私はこれまで17年間、医療法人社団東陽会の理事長と東病院の院長を兼任してきた。ただ以前から、いずれ病院経営と診療を分けるべきであると考えていた。そこで、2019年から眞方紳一郎副院長に相談して、交代をお願いしてきた。

 眞方先生には、これまで10年間も副院長として私や病院を支えてもらった。私は先代院長の「跡取り息子」というだけなので、医療知識も外科技術も上回っている眞方副院長に院長をお願いしたいと思っていた。眞方先生からすぐには承諾してもらえなかったが、どうにか三顧の礼でお願いできた。

著者プロフィール

東謙二(医療法人東陽会・東病院理事長兼院長)●あずま けんじ氏。1993年久留米大卒。94年熊本大学医学部第2外科。熊本地域医療センター外科などを経て、2000年東病院副院長。03年より現職。

連載の紹介

東謙二の「“虎”の病院経営日記」
急性期の大病院がひしめく熊本市で、63床の病院を経営する東謙二氏。熊本市の若手開業医たちのリーダー的存在でもある東氏が、病院経営や医師仲間たちとの交流などについて、ざっくばらんに語ります。
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 本連載、「東謙二の“虎”の病院経営日記」が1冊の本になりました。約10年間の掲載からよりぬきの回を「病院経営」「連携・救急」「医療の話」「ひと・酒」の4テーマに分け収録。書き下ろし「中小病院が生き残るための15箇条」の章は、「敵対より連携」「コバンザメ医療経営のススメ」「中小病院の生きる道」「2代目は本当にだめか」「同族経営と事業承継」……など、民間医療機関の経営者には必読の内容となっています。
(東謙二著、日経メディカル開発、2700円+税)

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