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『君たちはどう生きるか』と救急受け入れ拒否

2018/02/16
『君たちはどう生きるか』と救急受け入れ拒否の画像

 『漫画 君たちはどう生きるか』を読んでみた。

 出版不況の中で、100万部を突破する本はさすがに違う。漫画の中に、主人公コペル君を導くおじさんの日記を織り交ぜ、若い世代にも読みやすくなっている。

 漫画の原作に当たる『君たちはどう生きるか』が書かれたのは、約80年前のこと。それが、現在でも読まれるということは、本の主題である道徳心というものの本質が、今も昔も変わっていないということの証左だろう。まさに、我々が生きていくときの道標になるような一冊である。

 先月のブログで東病院の救急車受け入れ拒否問題を取り上げた。その直後、期せずして熊本市医師会から救急告示医療機関に対して「救急車受け入れのご協力について」という文書が送られてきた。それによれば、2018年、熊本市内の救急出動が昨年比で大幅に増加しており、その影響で、受け入れをストップする救命救急センターまで出ているという。この事態に、民間病院も救急車を受け入れてほしいという熊本市医師会の要請であった。

著者プロフィール

東謙二(医療法人東陽会・東病院理事長兼院長)●あずま けんじ氏。1993年久留米大卒。94年熊本大学医学部第2外科。熊本地域医療センター外科などを経て、2000年東病院副院長。03年より現職。

連載の紹介

東謙二の「“虎”の病院経営日記」
急性期の大病院がひしめく熊本市で、63床の病院を経営する東謙二氏。熊本市の若手開業医たちのリーダー的存在でもある東氏が、病院経営や医師仲間たちとの交流などについて、ざっくばらんに語ります。
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『“虎”の病院経営日記 コバンザメ医療経営のススメ』
好評発売中

 本連載、「東謙二の“虎”の病院経営日記」が1冊の本になりました。約10年間の掲載からよりぬきの回を「病院経営」「連携・救急」「医療の話」「ひと・酒」の4テーマに分け収録。書き下ろし「中小病院が生き残るための15箇条」の章は、「敵対より連携」「コバンザメ医療経営のススメ」「中小病院の生きる道」「2代目は本当にだめか」「同族経営と事業承継」……など、民間医療機関の経営者には必読の内容となっています。
(東謙二著、日経メディカル開発、2700円+税)

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