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虎、優しい兄ちゃんの教授就任を祝う

2014/12/03
東謙二

お祝いの会で赤木先生と手を握る虎。

 2004年に馬場秀夫教授が就任され、熊本大学の第一外科と第二外科が合併してから10年。教授選の度に起きていた教室内の混乱や、第一外科と第二外科の確執などは、何もかも過去のものとなり、先日、熊本大学消化器外科の10周年記念同門会がホテル日航熊本で盛大に開かれた。

同門会に顔を揃えた錚々たる面々
 同門会には、九州大学教授の前原喜彦先生、長崎大学教授の江口晋先生、大分大学教授の猪股雅史教授、鹿児島大学教授の夏越祥次先生、千葉大学教授の松原久裕先生、徳島大学教授の島田光生先生、そして久留米大学教授の赤木由人先生という錚々たる面々が顔を揃えた。

 中でも赤木先生のご一家には、昔からお世話になっている。実は赤木先生のお父様である赤木正信先生は、熊本大の元教授であり、1970年から1989年まで熊本大旧第二外科でご活躍された。私の父もお世話になっており、毎年正月には赤木教授のご自宅で繰り広げられるどんちゃん騒ぎに、子供だった私もよく連れて行かれた。そこで、赤木教授の長男だった10歳年上の優しい兄ちゃんが私の相手をして遊んでくれたのを覚えている。

 27年前、久留米大学に入学した初日には、久留米大に在籍していた、その優しい兄ちゃんから電話が掛かってきた。

「けんちゃん、おめでとう。飯でも行こう!」

 私にとって、熊本から出て、初めての一人暮らしが始まった不安でいっぱいの日だった。あの時掛けてもらった優しい声と、ご馳走になった「大鵬」のビフテキみたいなトンカツの味は、今でも忘れられない。その優しい兄ちゃんが、今年4月に久留米大外科主任教授に就任した赤木由人先生なのだ。

 早くお祝いに行きたいと思いながらも、就任直後はお忙しかろうと、延び延びになってしまっていた。結局、同門会で就任後初めてお目にかかることになった。

「赤木先生、ご無沙汰しております。今度、お祝いに久留米に行っても宜しいでしょうか?」

 赤木先生からは、相変わらずの優しい笑顔で、快諾をいただいたので、早速赤木先生の教室で医局長をしている同期の久下亨先生に連絡した。選んでもらったお店は、「たはら」という久留米のお店であった。「大鵬」でなかったことに、ちょっとの不満はあったものの、久下先生が折角選んでくれたので、まあ、よしとしよう。

著者プロフィール

東謙二(医療法人東陽会・東病院理事長兼院長)●あずま けんじ氏。1993年久留米大卒。94年熊本大学医学部第2外科。熊本地域医療センター外科などを経て、2000年東病院副院長。03年より現職。

連載の紹介

東謙二の「“虎”の病院経営日記」
急性期の大病院がひしめく熊本市で、63床の病院を経営する東謙二氏。熊本市の若手開業医たちのリーダー的存在でもある東氏が、病院経営や医師仲間たちとの交流などについて、ざっくばらんに語ります。
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