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[CASE06]
「先生の指示だから」で思考停止しないで!

2020/05/27
川上 加奈子(よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任)

【困難事例6】下肢の難治性褥瘡を疼痛コントロールしているターミナルのケース

 脊髄損傷から寝たきりのFさん(70歳、女性)。

 長年、誤嚥性肺炎を繰り返し、治療を続ける間に、ほとんどの抗生剤に耐性がついてしまい難治性肺炎となった。

 病院からは「入院していても肺炎に関してはもう治療がなく、発熱に対して解熱剤で下げるしかありません。それならば自宅で療養されたほうがよいのでは」と提案があり、在宅へ戻った。すなわちターミナルとみなされての退院であった。

 酸素化はなんとか保たれているが、つねに胸膜炎を起こしているため、呼吸により胸痛が出る。また、下腿には多数褥瘡が形成されており、左の膝下はほぼ空洞化している。この傷からの痛みと、脊髄損傷からの異常知覚による焼けるような痛みが強く、疼痛によりほとんど眠れない様子である。

 家族からは、いっそ下肢を切断できないかと相談があったが、体力が落ちており手術はできない状態。

 検査値は、CRP15mg/dL、WBC10万/μL、ヘモグロビン7.5g/dL。

 ソセゴン15mg、アタラックス-P50mg、生食50mLの混注を1日2回ドリップし、間にボルタレンの坐薬を使用することで疼痛コントロール中。高カロリー輸液は中心静脈から1日に1500mLを持続点滴中である。

連載の紹介

カンファで解決!訪問看護の困難事例
よつば訪問看護リハビリステーション(横浜市瀬谷区)が行っている事例検討会を通して、訪問看護の現場で起こる様々な困難事例の解決方法を考えていきましょう。看護師の学び・仕事に役立つサイト「ナース専科plus」の協力でお届けします。
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