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第1回
経験ゼロ!の私が転倒・転落ゼロを目指した理由

2021/01/22
林麻古(トヨタ記念病院 医療安全管理グループ)

 はじめまして。トヨタ記念病院(愛知県豊田市)看護師の林麻古(はやし・あさこ)と申します。私が所属する医療安全管理グループは、患者安全文化を院内に根付かせるため、組織横断的に様々な活動を行っています。中でも私が取り組んでいるのが「転倒・転落」。当院では転倒・転落の発生事例を様々な指標を使って“見える化”し、未然に防ぐ試みを行っています。まだ道半ばではありますが、今回から転倒・転落低減に向けた奮闘記をお届けして参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

 本題に入る前に、トヨタ記念病院について簡単にご紹介します。当院は名前の通り、トヨタ自動車株式会社が運営する企業立病院で、トヨタ本社から2キロメートルほど離れたところに位置しています。人口約48万人を擁する愛知県西三河北部医療圏の地域中核病院として、全16病棟、527床で急性期医療を提供しています。トヨタの病院として、トヨタ生産方式(TPS)の考え方をベースとしたカイゼン活動のほか、QCサークル活動や創意工夫などに力を入れています。

著者プロフィール

林 麻古(トヨタ記念病院 医療安全管理グループ主任)●はやし あさこ氏。1988年、トヨタ記念病院(愛知県豊田市)入職。2010年、外科病棟看護長(他院の看護師長にあたる)に就任。2017年から現職。医療安全管理グループは医師、看護師、放射線技師、理学療法士、薬剤師などから成る。各部署から集まったメンバーが転倒・転落、患者誤認、コミュニケーションエラーの防止活動を行う「トライアングルの会」も主催している。

連載の紹介

現場が挑む!転倒・転落ゼロ作戦
医療現場におけるインシデントの中でも患者要因が大きく、未然の防止が極めて難しいとされる転倒・転落。トヨタ記念病院ではこの“最難関”に挑むべく、発生件数の陰に隠れていたさまざまなデータを見える化し、未然の防止につなげる試みを行っています。転倒・転落低減に向けた奮闘記を、実際に作成したツールや現場の声などを交えてお届けします。

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