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LEは「ホワイト訪問看護事業者」?それとも「ブラック」?

2014/07/25

 世間を賑わせている“ブラック”という言葉。「ブラック企業」「ブラック病院」などと何かと命名されることの多い昨今だが、ふと、自分の会社であるLEはどうなのだろうか?と考える。

 訪問看護界において、当社はブラック企業なのだろうか?それ以前に、果たしてどんな会社が「ブラック訪問看護」と呼ばれるのだろうか?

 今回は、筆者独自の観点で“ブラック”について持論を展開してみたいと思う。

 まず、何を持って“ブラック”なのか?これをちゃんと説明できる人は世の中にどれだけいるのだろうか?人によって使い方も異なる、この言葉!

 ここで“ブラック”そうな事例をいくつか並べてみると……。

・気付いたらすごく長時間働かされているが、将来を輝かせるための夢が見られる企業
・新卒の専門職を、夢だけ見させて低賃金で雇い、教育は本人と現場任せ。失敗したら「本人たちの責任」とする企業
・「独立できる」と呼びかけて就職させ、結局、2年も3年も独立できない企業
・専門職を「専門業務にだけ集中できますよ!」と呼び込み、けがをしたり使いものにならなくなったら、専門業務ができないことを理由に解雇する企業

“ブラック”の受け止め方は人ぞれぞれ
 こうした企業は果たして“ブラック”なのだろうか。私は、いずれもブラックではないと考えている。読者の皆さんはどう考えるだろうか?ぜひ日経メディカルAナーシングまでご意見を頂けたらと思う。

 実は、「雇用主」「労働者」といった立場によって、受け取り方が異なるのではないだろうか。例えば、「けがをしたり使いものにならなくなった社員は解雇する」という企業は、働く側からすれば“ブラック”なのかもしれないが、サービスの維持という観点で見ると、雇用主にとっては社員を解雇すればその分、肝心のサービスが滞るリスクがあるわけだし、新たに人を採用するにはコストもかかる。それだけのリスクをとってサービスの質を維持しようとしている点では、決してブラック企業ではないとの見方もできる。

 また、同じ「働く側」の目線であっても、「ここの企業はブラックだけど、ここは違う」といった観点が人によって異なる。

 ここでいきなり結論になるが、「何を持ってブラックなのか?」は人により認識が異なるため、一概には言えないのである――と何ともつまらない答えになってしまった(笑)。つまるところ、どんな過酷な環境下でも、労働者がその職場に「いたい」「働きたい」と思うなら、その企業はブラックではないようにも思う。

 LEの話に戻そう。

著者プロフィール

多江和晃氏(Life On Vital Element代表取締役)●たえ かずあき氏。福井赤十字看護専門学校卒業後、福井赤十字病院、順天堂大附属順天堂医院などを経て、2007年に起業。現在、都内城南地区を中心に訪問看護事業所8拠点、居宅介護支援事業所等、計11拠点を運営し、14年にフィリピン支社開設。

連載の紹介

多江和晃の「失敗しない!?訪問看護ステーションの創り方」
「最期まで在宅で暮らせる環境を提供したい」ー。そんな思いから土日祝日も運営することをモットーに訪問看護ステーションを立ち上げ、事業拡大を進めてきた多江氏。「人こそすべて」と語る敏腕経営者が、人材マネジメントのノウハウを、自身の“失敗談”も交えて綴ります。

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