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NEWS◎静岡がんセンターの認定看護師教育
現場実践交えた「ポストCNプログラム」創設へ
8月開講、修了生には「エクセレントナース」称号も

静岡がんセンター副院長の青木和惠氏(左)と副看護部長の河合俊乃氏(右)。共に、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を持つ。

 静岡県立静岡がんセンターは今年8月、認定看護師(CN)を対象にしたポストCNプログラム「がん看護エクセレントプログラム(SCC)」を開設する。医療現場での実践研修を盛り込んだCNの継続教育プログラムで、修了生は「エクセレントナース(SCC)」を称することができる。SCCは、静岡がんセンター(Shizuoka Cancer Center)の略称。

 プログラムは、「講義編」と「実践編」で構成される。「講義編」はがんに限らず全分野のCNを対象とし、「最先端がん医療技術」と「医療倫理」を柱に、CNに求められる役割に則したテーマの講義を行う。今年度は、(1)がん患者カウンセリング、(2)生物統計学、(3)ゲノム研究、(4)利益相反――の4つがテーマで、8月19日に開催予定だ。

 「CNが現場で役割を高めていくためには、総合的ながん医療の知識が必要」と副院長の青木和惠氏は話す。講義編のテーマ設定には、その考えが反映されている。生物統計やゲノム研究を盛り込んだのも、「がん臨床には、臨床試験に参加している患者が多いため、患者と接する看護師に必要な知識」(青木氏)だからだ。また、実践家と言われるCNだが、実績を残すためには、学会発表や論文投稿が必要となる。そこで、利益相反に関する講義も設けた。

 「実践編」は講義編を修了した人のうち、緩和ケア、皮膚・排泄ケア、がん化学療法看護、がん放射線療法看護、乳がん看護――の5分野で資格を取得しているCNが対象。緩和ケア分野であれば「症状マネジメント実践強化コース」、皮膚・排泄ケア分野では「ストーマ・ケア実践強化コース」など、分野ごとに実力向上を図るためのコースを設けた。定員は各分野1~3人で、8月に静岡がんセンターで実践研修を行う。医療現場をフィールドに研修できるのが、同センター最大の強みだ。

 一連のプログラムの開設経緯について青木氏は、「がん医療の中でCNの役割が明確になってきたと同時に、実践力も問われるようになってきたため」と説明する。確かに近年、褥瘡管理が入院基本料の算定要件に盛り込まれたり、がん患者に対する看護師のカウンセリングが診療報酬上で評価されるなど、チーム医療を行う上でCNの存在が欠かせなくなっている。

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