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インタビュー◎どうなる?これからの看護界
「キーワードは『専門特化』と『総合化』」
印南 一路氏(慶應大総合政策学部教授)に聞く

「一定の診療のできる“診療看護師”の制度化を検討する余地もあるのではないか」と語る慶應大の印南一路氏。写真:小林淳

――医療提供体制の将来像について、どのように見ていますか?

印南 わが国は2008年以降、人口減少時代に突入しました。一方で、この先20年以内に高齢化率は30%を超えます。人口は減っても、受診率の高い高齢者数の減少はわずかなので、医療ニーズは当面減らず、むしろ地域や疾病によってはニーズが増すところもあるでしょう。

 そうした中、政府の社会保障・税一体改革において医療提供体制の大まかなビジョンとして、「急性期医療への医療資源の集中投入」「亜急性期・慢性期医療の機能強化」「地域包括ケア体制の整備」などの骨子が掲げられました。実際にどのような姿になるかは、政治的な合意形成が絡むため予測は難しいですが、着実に「機能分化」の方向に向かっていると言えます。

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