「キミの英語力は素晴らしい。でも当大学の看護学部に外国人学生はいません。外国人のキミがネイティブ学生たちと一緒にやっていき、3年後に彼らと一緒に大学を卒業する自信はありますか?」リーマンショックの影響がまだ強く残るある冬の日、私は英国の大学で看護学部の入試面接の真っ最中だった。想定外の質問に、背中と脇が汗ばんだのを今でもはっきり覚えている。
あれから10年以上の時が経ち、私は今、看護師としても多少の経験と立場が出来た。「外国人の看護学生」という、自分では克服できない弱点を「武器」に変えることを学んだ。今回は自分の短所を無理に克服せず「オンリーワン」として看護師のスキルに変えた経験をお話ししよう。
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著者プロフィール
連載の紹介
ピネガー由紀の「英国NHS看護師の現場ルポ」
母国語同士でも要注意!「病院の言葉」の分かりにくさは、洋の東西を問わない──。英国の公的病院(NHS病院)で看護師として働く傍ら、医療通訳としても活躍している著者が、医療現場でよく使われる英語のフレーズを切り口に英国医療の今を伝えます。
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