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初めて触れた「鑑別診断」の奥深さ

2015/02/13
永谷ますみ(藤田保健衛生大学病院中央診療部 診療看護師)

 2012年4月より、藤田保健衛生大学大学院で急性期・周術期領域のNP(診療看護師)養成課程が始まり、私たちはその1期生として入学しました。卒業に必要な修得単位数は55単位(1410時間)。私自身は1995年に就職して以来、ICU看護師として経験は積んできましたが、18年ぶりに学生として受ける授業についていけるのか、とても不安に思ったことを今でも鮮明に覚えています。

 NPは、看護師としての知識に加えて、フィジカルアセスメントや臨床判断のための医学的な知識や技術が必要となります。大学院での1年間は基礎・臨床講義と演習が中心となり、中でも看護基礎教育では不足しているとされる3P科目(Physical assessment:フィジカルアセスメント、Pharmacology:薬理学、Pathology:生理学)を重視しています。今回はこのうちのフィジカルアセスメントに関して、授業でどのようなことを学んだのか、紹介したいと思います。

大学病院医師による充実したカリキュラム
 フィジカルアセスメントについては、「バイタルサインから重症度を判断することができる」「予測される鑑別診断に基づき、焦点を絞った身体所見を短時間でとることができる」を到達目標に、全15回の授業が行われました。内容は、バイタルサインや病歴の取り方、臓器別疾患(循環器、呼吸器、腎・泌尿器、消化器、神経、皮膚、耳鼻咽喉、眼科)の診察、小児や高齢者のフィジカルアセスメント、救急室でのフィジカルアセスメントなど盛りだくさん。すべて当大学病院に勤務する現役の医師が、専門科ごとに診察の技術やポイントを講義してくれました。

著者プロフィール

2014年3月、藤田保健衛生大学大学院保健学研究科看護学領域急性期・周術期分野を1期生として修了し、「診療看護師」として勤務する8人が執筆を担当します。

連載の紹介

NP養成の舞台裏@藤田保健衛生大学
各地の看護系大学院で養成が進む診療看護師(Nurse Practitioner;NP)。その一つ、藤田保健衛生大学大学院の修了生が、大学院での学びや現場での実習の様子など、NP養成の“舞台裏”を紹介。看護師が治療の視点を持つ意義について考えます。

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