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ケアのこだわりあれこれ

2015/01/19

 こんにちは。皆さんどんなお正月を過ごしましたか?私は喉が痛くなったり、痛くなくなったりの繰り返し。さて、今回は、臨床での私の個人的な「こだわりあれこれ」をいくつか紹介します。

その1
手指消毒剤の前に「流水手洗い」
 ガイドラインでは、擦り込み式手指消毒剤の使用が推奨されています。それだけでも手の付着菌を簡便かつ確実に減少させることができるとか。ですが、私は、石けんと流水手洗い(以下、流水手洗い)の後に手指消毒剤を使用することにこだわっています。その理由は、手指消毒剤だけだと、手の汚れを伸ばしているような気がするから(実際にはそんなことないのでしょうが……)。

 患者にケアを行う際は、基本的には手袋を着用しています。それでも、湿性生体物質(痰・尿・便・血液)に触れた時は、たとえ目に見える汚れが付いてなくても、ケアの後に必ず流水手洗いをし、それから手指消毒剤を使っています。一般的に流水手洗いは、目に見える汚れが付いた時に行えばいいようですが、これは、私が以前から習慣的に行っていることです。私が手指消毒剤のみで済ませるのは、体位変換を行っただけなど、「明らかに湿性生体物質に触れていない」時のみです。

その2
シーツや病衣のしわはしっかり伸ばす!
 私は、(患者さんがいないベッドの)ベッドメイキングが大好き!新卒で入職した時の指導者から、「ホテルみたいに、まるでコインがはねそうなくらいにシーツを張れ」と指導されました。その影響か、ベッドメイキングの際にはシーツをピンピンに張っています。私の作ったベッドはしわ一つなく、とても綺麗。それを見て密かに自画自賛(笑)。

 当たり前のことですが、体位変換(体交)の時にも、患者さんの病衣(特に背中)とシーツは可能な限りピンと伸ばして、しわがない状態にしています。しわが皮膚損傷の原因になったりすると考えるからです。当院の「皮膚に関する看護問題リスト」のケアプランにも、このことは明記されています。でも、お恥ずかしいことに当センターには、経験の浅い若い看護師含めこのことを体交のたびにきちんと行わない看護師が多いんです。私はそれを見るたびに注意し、徹底するように指導しています。

 ちなみに、シーツを伸ばしてベッドの下に入れ込む際、皆さんは気を付けていることはありますか?私は、ベッドの下に入れ込んだ部分も可能な限りきっちり伸ばすように心掛けていて、また、そう行うように指導もしています。「どんなにベッドの上にしわがなくても、ベッドの下のシーツがくちゃくちゃになっていると、すぐにシーツがたわんでしわになってしまう」と、勉強したからです。しわくちゃのベッドに寝ているなんて自分が患者だったら絶対嫌!だから、患者さんにも実践しています。

その3
駆血はしっかり!そして一発で刺す!
 今はベルトのような駆血帯が多くありますが、私はあれを使ったことがありません。当センターにあるのは、昔ながらのゴムの駆血帯。駆血する時に、縛り上げるものです。駆血が弱いと、血管が出てきてくれません。状態が決して良好ではない患者さんであればなおさらです。

 「何回か刺したけどうまくいかない」と言ってヘルプ求めてくる後輩たちの駆血を見てみると、駆血帯が緩くて駆血に全くなってないことが多々あります。駆血帯で縛る時に痛みを伴うため、そこに気を使って緩くしてしまうことが多いのですが、失敗して何度も針を刺される患者さんの苦痛は考えてないのかな?と疑問に感じます。

 しかも、駆血帯を縛る時に皮膚が巻き込まれると痛みが生じますが、衣服を一枚噛ませたりする工夫もしていない。「一体どこに気を使ってるんだ!」と怒りに近い感情を抱くことも少なくありません。私は必ず衣服の上から駆血帯を使用し、しっかり(きつめに)駆血しています。そして「一発で刺す!」をモットーに臨んでいます。たまには、二発、三発になることもありますが……。

著者プロフィール

中村雪子氏●なかむら ゆきこ氏。看護師歴15年のアラフォーナース。地元の看護学校卒業後、総合病院外科系病棟に就職。その後、急性期看護を極めるため、救命救急センターのある現在の病院に転職。

連載の紹介

中村雪子の「ナースな日々」
救命救急センターでスタッフナースとして働く中村雪子氏(ペンネーム)が、仕事の話題からプライベートに関することまで、“ナースな日々”を綴ります。

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