日経メディカルAナーシングのロゴ画像

第23回
部下に悩んだら、「育つ力」のメンテナンスを

2021/01/14
久持修(やまき心理臨床オフィス代表・臨床心理士)

 皆さんは、部下や後輩を育成することになった場合、まずどんなことを考えますか? 真っ先に浮かんでくるのは「何を教えるか」ではないでしょうか。これは、今の職場で求められる知識やスキル・ルールなどに対して、本人が足りていない点を教えていくということですね。

 次に考えることは「どのように教えるか」、つまり教え方についてだろうと思います。教え方については、例えば「厳しく指導する」「褒めて伸ばす」などといった観点で考えることもあるでしょうし、海軍軍人であった山本五十六が言っているように「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」など、教える際の手順について考えてみることも必要でしょう。

 このような「何を教えるか」や「どのように教えるか」という観点は、これまで様々な人によって考えられ、既に多くの書籍などで紹介されています。ですので、今回はそれとは少し違った観点で「スタッフの育成」というものを考えてみたいと思います。

著者プロフィール

久持修(やまき心理臨床オフィス代表)●ひさもち おさむ氏。臨床心理士。東京学芸大学教育学部卒業後、秋田大学大学院教育学研究科で臨床心理学を専攻する。長信田の森心療クリニックなどを経て現職。医療法人社団東京愛成会高月病院、多摩養育園、お茶の水女子大学非常勤講師、日本ブリーフサイコセラピー学会常任理事、日本トータルフットマネジメント協会評議員なども務める。著書に『ナースの心がラクになる すぐやるストレス解消術』(学研プラス、2015)がある。趣味は登山、ランニング、温泉。

連載の紹介

働く仲間を楽にする ナースのための人間関係メンテナンス術
ナースを取り巻く職場環境の中で「人間関係」は大きなストレス源であり、メンタルヘルスが悪化する主な原因の1つです。この連載では、「フラットな関係性の中で働きやすい環境をつくるには?」をテーマに、臨床心理士である筆者が、自分だけでなく仲間も楽になり、誰にとっても働きやすい職場となるような人間関係のあり方、そのつくり方、メンテナンス術などについてお伝えしていきます。

この記事を読んでいる人におすすめ