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看護師国試の奇問、珍問をぶった切る(前編)

2014/02/21
前田樹海(東京有明医療大看護学部教授)

 去る2月16日に実施された第103回看護師国家試験。国試は50問の必修問題と130問の一般問題、60問の状況設定問題の計190問からなる。

 一般問題と状況設定問題の合格ラインはおよそ60%に設定されている一方で、必修問題は80%以上の正解率が求められる。つまり、看護師として間違えてはいけない基本的な問いで構成されている、いわばサドンデスと言ってもよい問題である。

 試験問題に「必修問題」と明示されているわけではないので、受験生は試験中にどれが必修問題なのかを知ることはできない。今回私が入手した国試問題(午前問題50問)も絶対に必修問題かどうかは現時点では知るすべもないが、まあ、そうだという前提で話を進める。

 前述したように、必修問題は、間違えてはいけない基本的な問題なので、あいまいだったり、正解選択肢がないような問題では困る。以下に、その観点から怪しげな問題を取り上げ、クリティーク(批評)してみた。

【問A】
出生時からみられ、生後3か月ころに消失する反射はどれか。
(1)足踏み反射
(2)パラシュート反射
(3)Moro(モロー)反射
(4)Babinski(バビンスキー)反射

【問B】
インシデントレポートの目的はどれか。
(1)責任の追及
(2)再発の防止
(3)懲罰の決定
(4)相手への謝罪

【問C】
成人の1日の平均尿量はどれか。
(1)100 ml 以下
(2)200 ml ~ 400 ml
(3)1,000 ml ~ 1,500 ml
(4)3,000 ml 以上


著者プロフィール

前田樹海(東京有明医療大看護学部教授)●まえだ じゅかい氏。1989年東大医学部保健学科卒。97年同大大学院修士課程修了。2004年長野県看護大大学院博士後期課程修了。同大講師、准教授を経て、09年より現職。看護師、保健師。

連載の紹介

前田樹海の「看護界ウォッチ」
看護大学で看護情報学(参照 「わたし情報処理は苦手ですって看護師として痛いだろう?」)を教える傍ら、ホームページ 「看護系大学ホームページに聞け」の管理人として、増え続ける看護大学の動向や看護系学会のトピックスをウォッチしてきた前田氏が、Aナーシングに登場。医療界・看護界の旬の話題に鋭く切り込みます。

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