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食うべきか食わざるべきかそれが問題だッ!

2017/11/09
忽那賢志(国立国際医療研究センター国際感染症センター)

 国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那(くつな)です。この連載は複雑に入り組んだ感染症診療に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明するものです。

 いやー、しかしもう書くネタがないっていうか、もう書き尽くした感がありますよね、感染症については。そもそも最初は2週に1回の連載って話で、3年前に開始だから普通に行くと70回くらい書いているはずなんですけど、今回でまだ26回目ですか……。ハッハッハ……。そんなわけで感染症業界の冨樫義博と呼ばれる私ですが、私が原稿を書かない間に本家の冨樫先生が週刊少年ジャンプで連載を再開し、そしてまたソッコーで休載してしまいましたね。冨樫先生、お疲れ様でした!あとは私に任せてくださいッ!

 ところで皆さんは下痢したことありますか。私はあります。ありまくります。というわけで私の下痢エピソードを開陳してもよろしいでしょうか。特に反対意見がないようですので、今回は思い出深い私の下痢エピソードを披露しちゃいたいと思います。

初期症状は「なんとなく膝が痛い」
 あれは3年前、2014年のクリスマスの夜でした……。私は勤務先の病院の同僚と早稲田の鳥料理のお店に集まり、宴会をしていました。クリスマスに男6人が集まって鳥を食べる……。世の中にこれほど虚しい光景がありますでしょうか。この年はデング熱の国内流行やら、西アフリカでのエボラの流行やら、感染症医にとっていろいろありまくった1年間でした。とても疲れた1年だったわけです。この日が終わると、週末を挟んで後は年末年始に突入ということで、もうお役御免だろうという判断からこの日は鳥刺しを目一杯食べたのでした。

 その3日後……。なんとなく朝から階段を登るときに膝が痛いなと思っていました。しかしまあ『総合診療医ドクターG』にも出演している私としましては「単に太ってるせいで膝にガタが来てるんだろう」と鋭く臨床推論し、諦めて放っておくことにしたんですが、どうも午後から頭も痛くてなんだか熱っぽいぞってことになり、夕方からは猛烈な腹痛と下痢が始まったのでした。年末のため家族はすでに実家に帰っており、発熱、下痢に加えて孤独感まで加わり耐えきれなくなった私は勤務先の病院を受診することにしたのでした。そして自分で便を採取し、グラム染色を行ったところ……

著者プロフィール

くつな さとし氏●2004年山口大学医学部医学科卒。関門医療センター、市立奈良病院などを経て、2012年から国立国際医療研究センター国際感染症センターに勤務。趣味はお寺巡りとダニ収集。

連載の紹介

忽那賢志の「感染症相談室」
感染症にまつわる臨床現場でのさまざまな謎や疑問を徹底的に究明。複雑に入り組んだ感染症診療に鋭いメスを入れていきます。

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