日経メディカルAナーシングのロゴ画像

人の生きがいを笑うな!

2021/02/15
小林光恵

イラスト:立花 満

 訪問看護の仕事に就いて2年目の松田俊介さん(仮名、26歳)が、河瀬しま子さん(仮名、78歳)を訪問した際の出来事を語ってくれました。

 昔は文化住宅と呼ばれたらしい和洋折衷の「サツキとメイの家」のような雰囲気の住宅。そんな家に河瀬さんは独りで住んでいます。

 晴れ渡ったある日の正午前。

 訪問看護師としてやるべきことを終えた松田さんが、河瀬さん宅を辞する支度を始めると、窓際でリクライニングチェアに身を預けていた河瀬さんが言いました。

 「あなた、自分が看護師に向いていないかもと、思ったことあるでしょ」

 「え? あっ、はい。実は、あります。えっと、どうして分かったのですか?」

 「そういうの、私、分かるの」

 河瀬さんはニヤリとし、続けます。

 「やはりね。それを見込んで、あなたの昼休みを10分だけ頂けない? 今から聞いてほしいことがあるの」

連載の紹介

小林光恵の「ほのぼのティータイム」
人気漫画「おたんこナース」の原案者である著者が、医療・介護の現場にまつわる話題から看護師のプライベートな悩みまで、気になるテーマを取り上げます。看護師が日常の中でふと感じる疑問や悩みなどに対して、著者ならではユニークな視点から新たな提案をします。仕事で疲れてホッと一息つきたい時におススメのコラムです。

この記事を読んでいる人におすすめ