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ストレス解消に「発声援助」はどうでしょう?

2020/07/22
小林光恵

イラスト:立花 満

 友人の笠井リエコさん(仮名)から電話がありました。消化器系の病気の治療のために、この1年で2回入院した彼女ですが、もうじき3回目の入院をすると言います。

 「実は、今度の入院で、また大きな声を出してしまわないかって心配なのよ。これまでの2回とも、入院して1週間ほど過ぎてからだったけれど、看護師さんとのちょっとしたやり取りの際に声を荒らげてしまってね。その大きな声が出るのは、自分でも驚いちゃうくらい不意なのよ。

 1回目の入院のときは、看護師さんから『お住まいはマンションでしたね?』と静かに聞かれただけなのに、『違う!』と声を荒らげてしまって。普段なら何とも思わず『いえ、アパートです』と返せるのに。

 我に返ってすごく恐縮して『失礼しました』と謝ったら、その看護師さんは『入院によるストレスがあるのだと思います。気にしないでください』と優しく言ってくれたのだけれど……。だから、それ以降は大きな声を出さないよう注意していたのに、結局、退院までにもう2回、自分でも予期せぬときに声を荒らげてしまったのよ。恥ずかしくてね。さらに2回目の入院では、結局トータルで4回、そういうことがあったの。

 今度の3回目は、絶対に、そういうことにはならないようにしたいの。その病院は、受け持ちの先生も看護師さんたちも、本当によくしてくれるのよ。だから、そもそも病院に対して不満なんてないのだし、何か手立てがあればと……」

著者プロフィール

小林光恵(作家、看護師)●こばやしみつえ氏。看護師、編集者を経て1991年より執筆業を中心に活動。漫画「おたんこナース」、ドラマ「ナースマン」の原案者。2017年より看護師としてデイサービスの現場で週3のアルバイト中。エンゼルメイク研究会代表(2001年~)。看護に美容ケアをいかす会代表(2016年~)。最新刊『介護はケアマネで9割決まる!』(扶桑社、2018)など著書多数。

連載の紹介

小林光恵の「ほのぼのティータイム」
人気漫画「おたんこナース」の原案者である著者が、医療・介護の現場にまつわる話題から看護師のプライベートな悩みまで、気になるテーマを取り上げます。看護師が日常の中でふと感じる疑問や悩みなどに対して、著者ならではユニークな視点から新たな提案をします。仕事で疲れてホッと一息つきたい時におススメのコラムです。

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