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第10回 実践事例(1)
「医療費のムダだから、孫の手術をやめて」

2021/07/14
岩本ゆり(NPO法人楽患ねっと、楽患ナース訪問看護ステーション)

 前回までは、意思決定支援の手順について事例をもとに紹介してきました。今回からは、私がこれまでに意思決定について受けた相談の中で印象に残っている事例を紹介していきます。

 今回は、「この相談は失敗した!」という、私が相談に乗ることができなかった失敗事例です。その相談は、新生児集中治療室(NICU)入院中のお子さんについての相談でした。

著者プロフィール

岩本ゆり(NPO法人楽患ねっと副理事長、楽患ナース訪問看護ステーション所長、医療コーディネーター)●いわもと ゆり氏。1994年東京医科大学看護専門学校、1995年三楽病院附属助産婦学院卒業。東京医科大学病院、東京大学附属病院勤務の後、2002年NPO法人楽患ねっとを設立し副理事長に就任。2003年医療コーディネーター開業。2007年楽患ナース株式会社取締役、2010年楽患ナース訪問看護ステーション所長。共著に『あなたの家にかえろう』(「おかえりなさい」プロジェクト)、『患者中心の意思決定支援:納得して決めるためのケア』(中央法規出版、2011)、『在宅医療 多職種連携ハンドブック』(法研、2016)などがある。

連載の紹介

楽患ナース岩本ゆりの「やってみよう! 意思決定支援」
「どんな治療を受けるべき?」「家に帰りたいけれど、どうしたらいいの?」など、医療の場で患者に次々と迫られる意思決定。看護師としてその支援を行い、医療コーディネーター(意思決定支援者)の活動・育成も行ってきた筆者が、「4つの視点」に基づくロジカルな意思決定支援法について分かりやすく解説。併せて、患者からの相談が多い事例への対応についてご紹介していきます。

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