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「限りある命」であることをどう伝える?

2016/04/27
平方 眞(愛和病院)
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 繰り返しになりますが、後悔を残さない最期にするためには、限りある命であることやどういう状態であるかの説明と納得は非常に重要です。私の場合、その説明は、緩和ケア病棟に転院してきたときと、残された時間が1~2週間になってきたという頃に必ず行います。それ以外は、状況が変わったときや、経過が非常に速いと予想したものの全然変わらないといったときも、説明をするべきタイミングです。「あと3日ぐらいです」と断定的に言えることはあまりなく、またそのような言い方は“鋭利な刃物”になりがちなので、残っている時間の目安として、年単位なのか、月単位なのか、週単位なのか、日単位なのかといった言い方をすることが多いです。

著者プロフィール

1990年山梨医科大学(現山梨大学)医学部卒業。武蔵野赤十字病院、町立厚岸病院、自治医科大学血液内科を経て、1994年に諏訪中央病院に着任。96年頃から訪問を中心に緩和ケアを開始し、98年に緩和ケア担当医長に就任。2009年から愛和病院副院長。著書に『看取りの技術』(日経BP)がある。

連載の紹介

平方眞の「看取りの技術」
国内に数少ない緩和ケア専門病院で副院長を務める筆者が、これまで1500人以上の患者を看取ってきた経験を基に、患者・家族をより良い死へと導くための技を紹介します。癌などの基礎疾患を抱えていても「最期は老衰を目指す」というのが、筆者の診療スタンス。そのノウハウとは——。
著書『看取りの技術』好評販売中

 これまで1500人以上の患者を看取ってきた著者が、患者に納得いく最期を迎えてもらうための“平方流”看取り方を公開。迫り来る「多死社会」を意味あるものにするため、患者を「より良く看取る」ための技と心得を、終末期医療に携わるすべての医療者に向けて伝授する。(平方 眞著、日経BP社、3240円税込)

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