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統合失調症(10)
統合失調症治療してみた(架空の実践編)

2022/08/05
東 徹(藍野花園病院)

 前回は、統合失調症の治療の根幹である抗精神病薬について、数ある薬の中からどれを選ぶか、その根拠となる論文の見方を簡単に説明しました。今回は、架空の症例をもとに、実際にいくつかの候補薬を比較して検討してみましょう。これは薬剤選択の1つの実践的方法をお示ししているに過ぎませんので、このやり方だけが正解ではありませんが、精神科医は普段おおむねこんなことを考えている、という例だと思って見てください。

 症例を提示してみます。これは以前開催した、精神科医、薬剤師で集まって、どの薬を使うべきか1人1剤を推してディベートしてみるという討論会で提示した架空の症例を、少し改変したものです。

著者プロフィール

東 徹(藍野花園病院[精神科単科病院])●ひがし とおる氏。2006年京都大学医学部卒。高知医療センターで臨床初期研修修了。京都大学医学部付属病院、大阪赤十字病院精神神経科などを経て2021年より現職。認知症啓発団体おれんじ畑代表。引きこもり文学大賞、引きこもり絵画大賞も主催している。

連載の紹介

「誰でも分かる看護師のための精神医学入門」
精神科、精神医学に関する入門的な解説をお届けします。専門的、学術的な話よりも現場目線の論点をもとに、ざっくりと理解できることを目標にしています。想定読者は看護師ですが、身体科医師などの医療従事者、看護学生、一般の人まで、誰でも分かるよう、なるべく簡単に解説します。

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