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お別れを言いに来たミチオさん

2019/04/24
菊間はっか

 亡くなった人がお別れのあいさつに来る、という話はよくありますね。在宅に限らず病院でも、「患者さんが夢に出てきて、亡くなったのだなと思った」などという話を聞くことがあります。私は霊感があまりないほうで、スピリチュアルなエピソードは残念ながらありません。

 今回は、私自身の体験ではなく同僚の体験談です。家族に看取られながら100歳の大往生を遂げたミチオさん(仮名)は、総合病院の名誉院長でもあるお医者さんでした。晩年は慢性の心不全と呼吸不全があり在宅酸素を使用していたため、体調管理と保清のために週2回の訪問看護を2年間行っていました。

 その主担当看護師が同僚のA子さんであり、私はサブで時々お伺いしていたのですが、そのA子さんのところにミチオさんがお別れのあいさつに来たというお話です。

著者プロフィール

きくまはっか氏●現役訪問看護師。10年の臨床経験ののち、11年の企業健康管理室勤務などを経て、45歳で訪問看護師デビュー。現在は、東京郊外の訪問看護ステーションで非常勤勤務。趣味は4年前に始めた俳句 。訪問中、自転車を漕ぎながら1句ひねることも。東京郊外に夫と猫2匹と暮らす。

連載の紹介

ぐるぐる訪問看護
父を在宅で看取った経験から、45歳で訪問看護師デビューをしたナースが、固くなった頭と身体をフル回転!して、ぐるぐる悩みながらも楽しく働く日々──。訪問先で出会う個性的な患者やその家族、同僚たちが巻き起こす、笑えてほのぼのするエピソードをお届けします。

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