Aナーシング読者の皆さん、こんにちは。国立国際医療研究センター国際診療部の二見(ふたみ)です。今回は、家族や友人の通訳が危険!というお話をしたいと思います。
日本語が話せない患者さんが受診するとき、日本語が話せる家族や友人が通訳として付き添って来ることがよくあります。そんなとき、多くの方が「良かった、これでコミュニケーションできる!」と思われると思います。が、ちょっと待ってください。これからご紹介する事例を読んでから判断してください!
東南アジア出身で、子宮頸癌の50歳代女性。夫、娘とともに日本在住。診察時は、日本語が堪能な娘が通訳をしていました。受診した時点で、子宮頸癌は手術ができないほど進行していました。化学療法を行いましたが病態は進行し、医師から余命宣告をしました。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
著者プロフィール
二見茜◎ふたみあかね氏。国立国際医療研究センター特任研究員。音大卒業後、日系航空会社を経て、2013年聖母大学看護学部国際看護学専攻(現・上智大学人間科学部看護学科)卒業。2015年に国立国際医療研究センターに開設された国際診療部で、年間1000件以上の外国人患者症例の対応に奮闘する。趣味は料理で、訪日外国人向け料理教室の講師も務める。2017年4月より現職。

連載の紹介
グローバル看護 七転び八起き
訪日外国人・在留外国人の増加に伴い、看護師が日本とは全く違う文化圏の患者に対応することも珍しくなくなっています。このコラムでは、看護師と患者の「文化の違い」に着目し、外国人患者対応でトラブらないための具体的な対応方法を学びます。
この連載のバックナンバー
-
2018/02/06
-
2018/01/26
-
2017/12/19
-
2017/11/29