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ベッドサイドで敗血症を見抜こう!(3)
敗血症の死亡率は予防策で下げられる!
予防医学とGlobal Sepsis Alliance JAPANの取り組み

2016/06/22
福家 良太(東北医科薬科大学病院感染症内科・感染制御部)

 これまで2回にわたり、敗血症の病態、新しい定義と診断基準について述べてきました。今回は、その周知やさらなる死亡率低下のための取り組みについて解説します。

敗血症の死亡率をさらに低下させる「3本の矢」
 敗血症の死亡率は、集中治療の進歩やガイドラインの普及で徐々に低下してきました。しかし、質の高い研究によって死亡率を有意に下げることが示された治療法は近年報告されていません。では、これ以上の死亡率の改善は困難なのかというと、そうでもありません。

 これまでの敗血症の死亡率低下を目標とした研究のほとんどは、ICU患者を対象に行われてきました。しかし、敗血症の治療だけが死亡率を下げるわけではありません。予防医学も大きく寄与するのであり、一次予防、二次予防、三次予防という概念を押さえておく必要があります(表1)。

著者プロフィール

ふけ りょうた氏●大阪医科大学卒業後、2009年から北摂総合病院卒後臨床研修医。同病院呼吸器内科、感染対策室を経て、16年から東北医科薬科大学病院感染症内科・感染制御部に所属。日本版重症敗血症診療ガイドライン2016作成メンバー。ブログ「EARLの医学ノート」で医学情報を発信中。

連載の紹介

福家良太の「ベッドサイドで役立つエビデンス」
看護ケアを行う上で、現場にありがちな勘違いや落とし穴など、ベッドサイドですぐに活かせるエビデンスをまとめて発信していきます。日々のケアの見直しや新たな取り組みに活かしていただければと思います。

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