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SpO2の落とし穴(1)
SpO2を測っていれば呼吸数は測らなくてもいい?

2015/08/07
福家良太

 初めまして。今回から連載を始めることになりました福家良太(ふけりょうた)と申します。インターネット上ではブログ「EARLの医学ノート」の管理人をやっていて、敗血症をはじめとする救急集中治療、呼吸器内科、感染症・感染制御について情報発信しています。

 日常診療で看護師と会話していると、いろいろな勘違いがあったり、エビデンスが既に変わっているのにそのことを知らなかったり、ということが時折あるのも事実です。私がカバーしている範囲内ではありますが、このAナーシングでの連載では、主に看護師向けにエビデンスを踏まえた、ベッドサイドですぐに活かせる知識や考え方をお伝えしたいと思います。さらには、疑問を持ったら看護研究に活かしたり、院内システムの改革などにつなげたりしていただければと思います。なお、この連載では適宜参考文献を挙げていきます。英語の文献が多いので読むのは困難かもしれませんが、興味深いものが多いので、ぜひチャレンジしてみてください。

 バイタルサインに加えてパルスオキシメータで計測するSpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)は、ベッドサイドで簡便に計測できる、患者状態を把握するための大事なツールです。SpO2が低いと、異常ととらえて何らかのアクションを取ることになります(単に計測不良なだけのこともあります)。では、SpO2 100%という数値を見たとき、正常と考えますか? これから2回に分けて、SpO2の落とし穴について解説していきます。

SpO2は呼吸数の代わりにはならない
 以下に事例を2つ示します。

著者プロフィール

ふけ りょうた氏●大阪医科大学卒業後、2009年から北摂総合病院卒後臨床研修医。同病院呼吸器内科、感染対策室を経て、16年から東北医科薬科大学病院感染症内科・感染制御部に所属。日本版重症敗血症診療ガイドライン2016作成メンバー。ブログ「EARLの医学ノート」で医学情報を発信中。

連載の紹介

福家良太の「ベッドサイドで役立つエビデンス」
看護ケアを行う上で、現場にありがちな勘違いや落とし穴など、ベッドサイドですぐに活かせるエビデンスをまとめて発信していきます。日々のケアの見直しや新たな取り組みに活かしていただければと思います。

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