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第2回
新卒看護師が無断欠勤!どうすればいい?

2015/05/07
武用百子(和歌山県立医大保健看護学部精神看護学准教授、精神看護専門看護師)

 新年度が始まり1カ月が経過しました。「ゴールデンウィーク明けから、新卒看護師が遅刻あるいは無断欠勤をするようになった」「新卒看護師が無断欠勤したが、師長が電話をしてもつながらない」――。5月を過ぎた辺りから、皆さんも、多かれ少なかれこのような新卒看護師に出会うことがあると思います。新卒看護師に一体何が起こっているのでしょうか。

 この時期は、職員(特に新卒看護師)に対して1次予防、すなわち、メンタルヘルス上の問題を未然に防ぐための活動を中心に行う時期です。新卒看護師がいきなり無断欠勤するという事態に陥ることがないよう、今回は主に1次予防としてすぐに用いることができる「ストレスマネジメント」について説明します。

そもそも「ストレス」とは何か?
 看護部が取り組むメンタルヘルス支援には、1次予防から3次予防までの段階的な対策があります。

 前述の通り、1次予防はメンタルヘルス上の問題を「未然に防ぐ」ための活動です。個々の看護師がセルフケアを行えるよう、メンタルヘルスやストレスマネジメントに関する知識を普及させることが活動の中心となります。「ストレスとは何か」「ストレス反応とは何か」「ストレスマネジメントとは何か」について学ぶ機会を設け、組織全体のストレスへの気付きや対処能力の向上を図ります。
 
 2次予防は、メンタルヘルス上の問題を抱える看護師を「早期発見し、適切な治療介入による早期治療に結びつける」活動であり、3次予防はメンタルヘルス上の問題で休職者が出た際の、「適切な支援による社会復帰と再発・再休職の予防」を支援する活動です。

 ところで、「ストレスとは何か?」と聞かれたら、どう答えますか?

 言葉の使い方も人それぞれだと思います。ある人は「上司のふてくされた態度がストレスだ」と言い、別の人は「ストレスで胃が痛い」といった使い方をするかもしれません。ここで用語の説明をしておきましょう。

 図1はストレッサーとストレス反応の関係です。ストレッサーとは「刺激」のことで、ストレス反応は刺激によってもたらされた「心理的反応」「身体的反応」「思考の変化」さらにはその結果としての「行動上の変化」を指します。

著者プロフィール

武用百子(和歌山県立医大保健看護学部精神看護学准教授、精神看護専門看護師)●ぶよう ももこ氏。1991年北里大看護学部卒業。北里大病院、日本赤十字社和歌山医療センターを経て、2000年兵庫県立大大学院修了。和歌山県立医科大附属病院でリエゾンナースとして勤めた後、08年から和歌山県立医大保健看護学部精神看護学講師、15年から現職。

連載の紹介

看護主任・師長のための「職場のメンタルヘルス支援ガイド」
メンタルヘルスに不調を抱えたスタッフを、管理職はどう支援していけばよいのか。一人でも多くの看護師が、辞めずに元気に働き続けられることを願って、リエゾンナースがサポートに必要な知識をお届けします。

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