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第74回 主訴:[腰痛][意識レベル低下]
腰痛を主訴に転院した57歳女性
林章敏(聖路加国際病院)

2013/11/20

聖路加国際病院 林章敏先生

【症例】 57歳 女性

【主訴】 腰痛、意識レベル低下

【現病歴】
 X年Y月、舌の痛みに気づく。Y3月、耳鼻科受診し、精査を勧められる。Y4月、A病院で、舌癌の診断にて舌喉頭全摘+下顎区領域切除+両頸部郭清+腹直筋皮弁術施行。Y9月、頸部皮膚転移が出現し、切除。同時期、肺転移もあり、化学療法(CDDP DOC TS-1)3コース施行し、効果はPR。X1年Y1月、新たに腰痛が出現し、骨シンチ・MRIで腰椎転移と診断され、緩和的放射線療法(8Gy)施行。化学療法は副作用(嘔吐・下痢・微熱・倦怠感など)が強く、継続のメリットはないと判断。担当医より緩和ケアを勧められY2月Z日に退院。同月当院緩和ケア科外来初診。初診3日前より傾眠傾向強くなり、食事摂取不良。発言内容もよくわからないことが多くなった。2日前より経口摂取はまったくせず緩和ケア科に入院となった。

【既往歴】
29歳よりSLEのためプレドニンを内服。

【アレルギー】
とくになし。

【入院時身体所見】
身長157.0cm、体重32.0kg
一般状態:るいそう著明。
意識:JCSII-30、血圧122/72mmHg、脈拍102/分(整)、呼吸14回/分
頭頸部:眼球結膜に貧血あり。黄染なし。口腔~下顎~頚部にかけて術痕を認める。
気管切開口あり カニューレなく開口
胸部:呼吸音:清、胸郭の動きは弱い。心音:雑音聴取せず。
腹部:平坦、軟。圧痛なし。蠕動音:正常。
腰部:脊椎に叩打痛を認める。
四肢:冷感なく、浮腫を認めない。放散痛等も認めない。

【入院時検査所見】
【CBC】WBC 10400/μL、RBC 3.84万/μL、Hb 11.6g/dL、HCT 35.4%、
PLT 36.9万/μL、
【生化学】Na 151mEq/L、K 2.7mEq/L、Cl 105mEq/L、Glu 107mg/dL、Ca 14.6mEq/L、Alb 3.5g/dL, T-BIL 0.3mg/dL、BUN 83.5mg/dL、Cr 1.93mg/dL(GFR25.1)、AST 20IU/L、ALT 11IU/L、LDH 246IU/L、CRP 3.25mg/dL
心電図:異常なし。胸腹部XP:右下肺野に転移巣と思われる結節影3ヶ所 明らかな浸潤影なし 胸水貯留なし 大腸ガスあり 小腸ガスなし L4/5で椎体扁平化

どのような疾患を疑い、どのような検査を追加しますか。
治療はどうしますか。


著者プロフィール

MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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