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第59回 主訴:[全身倦怠感][体重減少][食欲低下][微熱][体力低下]
微熱、食欲低下、全身倦怠感を主訴に来院した腸骨動脈人工血管置換術後の86歳男性
小林孝照(亀田総合病院)

2013/06/20

亀田総合病院 小林孝照先生

【患者】 86歳 男性

【主訴】 全身倦怠感 体重減少 食欲低下 微熱 体力低下

【現病歴】
有料老人ホーム入所中のADLfullの86歳男性。両側総腸骨動脈瘤(人工血管置換術)、右内腸骨動脈瘤破裂(人工血管置換術)にて当院心臓血管外科と老人ホームの嘱託医にかかりつけであった。
入院6カ月前より咳が出始めた。同時期より倦怠感、食欲低下、体力低下も認めた。
入院2カ月前に咳嗽に対して呼吸器内科を受診。その際に胸部の単純CT施行され間質性肺炎像と気腫性変化あり外来で3回喀痰の抗酸菌培養を提出されいずれも陰性であった。
入院7週間前に嘱託医からプレドニゾロン5mg(処方理由は不明)が処方され、入院2週間前まで内服した。それ以降ほとんど咳は出ていなかった。しかしその後より食事量がさらに減り、果物やジュース、煎餅のみを食べていた。同時期の健診にてCRP高値(10.7)と細菌尿を指摘された。
入院1週間前から熱を測り始めたところ37℃台の微熱を認めていた。体重減少は入院1年前には56kgあったが入院時は51kg台まで減少していた。
ここ最近の抗生剤内服歴なし。
シックコンタクトなし。
胃カメラ、大腸カメラは9年前が最後であった。

【ROS】
陽性:発熱 倦怠感 食欲低下 体力低下 咳嗽(入院6カ月前から約1カ月前まで)
陰性:頭痛 胸痛 腹痛 下痢 嘔吐 血便 頻尿 排尿困難 尿閉 悪寒戦慄 皮疹

【既往歴】
間質性肺炎(不明)
右腸骨動脈瘤破裂(80歳)
両腸骨動脈瘤手術(83歳)
冠動脈硬化症に対し冠動脈バイパス術(83歳)
高血圧
高脂血症
慢性腎不全
結核曝露歴あり(父が結核)

【家族歴】
父:結核
弟:心筋梗塞

【内服薬】
アスピリン 100mg 1錠  分1
プラバスタチン 10mg 1錠  分1
ニフェジピン 40mg 1錠  分1
ランソプラゾール 10mg 1錠  分2
一硝酸イソソルビド 20mg 2錠  分2
酸化マグネシウム 330mg 2錠  分2
ブロチゾラム 0.25mg 0.5錠 分1
プレドニゾロン 5mg 分1 (入院7週間前から2週間前までの合計5週間 嘱託医で)

【アレルギー】
薬:造影剤

【生活歴】
喫煙歴:禁煙(50歳まで40本/日)
飲酒歴:禁酒(50歳までウイスキーをグラス1/4杯)
職業:無職(元貿易関係)

著者プロフィール

MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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