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第24回 主訴: [発熱]
持続する発熱を主訴に来院した32歳インド人女性
松田道隆(聖路加国際病院)

2012/06/29

◎聖路加国際病院 松田道隆先生

【患者】 32歳女性

【主訴】 発熱

【現病歴】
5年前から日本に住んでいるが、入院の21日前までインドに帰省していた。入院10日前から発熱、倦怠感、咽頭痛、下痢を認めた。入院7日前になっても発熱持続するため近医にて解熱鎮痛薬を処方されたが改善しなかった。入院2日前に持続する発熱、頭痛、関節痛を主訴に当院ERを受診した。来院時38.8℃の発熱を認めたが、身体所見、胸部単純写真でも異常はなく、血液培養を採取し、解熱鎮痛薬処方にていったん帰宅となった。入院当日に血液培養からグラム陰性桿菌が2セット陽性となり、呼び戻され入院となった。

【既往歴】
特記すべき既往なし

【嗜好歴】
喫煙:しない
飲酒:しない

【家族歴】 父親に糖尿病

【アレルギー】 薬剤、食品ともになし

【入院時身体所見】
身長162cm、体重54kg、BMI20.6
意識清明、体温38.7℃、血圧102/64mmHg、心拍数108/min、呼吸数18/min、SpO2 100%(Room Air)
一般状態:やや不良だが重篤感はない
頭頸部:眼瞼結膜貧血なし、眼球結膜横染なし
胸部:呼吸音 清  心音:整、雑音なし
腹部:平坦・軟、右側腹部に圧痛あり。肋骨弓下に肝を二横指触知
四肢:異常なし

【入院時検査所見】
WBC 4500/μL、HGB 10.7g/dL、MCV 70.0fl、PLT 80×103/μL、TP 7.5g/dL、Alb 3.5g/dL、AST 118IU/L、ALT 90IU/L、LDH 1264IU/L、ALP 272IU/L、γ-GTP 28IU/L、T-bil 0.4mg/dL、Amy 94U/L、BUN 6.7mg/dL、Cr 0.48mg/dL、Na 135mEq/L、K 3.2mEq/L、Cl 99mEq/L、PT INR 1.16、APTT 29.7sec、CRP 13.2mg/dL
HBs-Ag (-)、HCV-Ab (-)
インフルエンザA(-) B(-)
尿定性:WBC(-) OB(-) NIT(-)
心電図:異常なし
胸部単純写真:異常なし

■追加の問診事項
1. 食べ物?
ベジタリアンだが卵は食べる
2. 薬剤?
常用薬なし
入院7日前からブルフェンを屯用
3. 性交渉?
インドでは不明、帰国後はなし

Q.どのような疾患を疑い、どのような検査を追加しますか。

著者プロフィール

MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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