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第1回 主訴:[発熱] [むくみ(全身)]
半年間の不明熱と高度の浮腫のある64歳女性
山口典宏(聖路加国際病院)

2011/09/27

◎出題:聖路加国際病院 山口典宏先生

【患者】64歳、女性
◆現病歴
 当院入院半年前から39℃台の発熱が時々出現するようになった。1カ月前からは39℃台の発熱が持続するようになり、咳嗽、食欲不振も出現し、近医を受診した。そこで低酸素血症を指摘され、2週間前に総合病院に紹介入院。血液検査ではWBC 5400/μL、Hb 10.9 g/dl、PLT 12.0万/μLと2系統の血球減少、AST 209 IU/L、ALT 12 IU/L、LDH 3817 IU/L、CRP 5.28 mg/dlなどの異常を認めたが、上部消化管内視鏡、心エコー、胸腹部CT、骨盤MRIなどでは熱源は不明だった。第4世代セフェム系抗菌薬を投与されたが反応は乏しく、5日前からプレドニゾロン40mgの内服も開始されたが発熱は持続し、本人・家族の希望で聖路加国際病院に転院となった。

◆既往歴
特になし

◆身体所見
 身長164.5cm、体重66.8kg。意識清明、体温38.6℃、呼吸20/分、脈拍112/分、血圧 148/88mmHg、SpO2 90%(経鼻酸素3L) 一般状態:消耗して不良。頭頚部:眼瞼結膜に貧血あり。項部硬直なし。咽頭発赤や腫大なし。甲状腺の圧痛や腫大なし。胸部:心音正常、心雑音なし。呼吸音は両側側胸部でcoarse crackleあり。腹部:脾腫あり。肝腫大はない。四肢:高度のnon-pitting edemaあり。皮膚:体幹に点状出血が散在。神経学的所見:異常なし。表在リンパ節:触知しない。

著者プロフィール

MedPeer(メドピア)●日経メディカル Onlineとメドピア(株)が共同運営する医師向けコミュニティーサイト。著名臨床研修指定病院との連携によるオンライン症例検討、薬剤に関する口コミ評価、各種のアンケートなどを実施。

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