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注射・穿刺の「ひとくち知識」(3)
筋肉注射のの代わりに

2007/04/02

■なぜ筋肉内注射が行われてきたのか
(ファイルサイズ:4.1M)

 筋肉内注射は、筋拘縮などの危険があるため、最近ではあまり行われなくなってきています。では、どのような方法が代わりに使われるのかということなのですが、そのお話をする前に、まず、なぜ筋肉内注射が用いられてきたのかについて説明しましょう。
 右のビデオでは、薬剤を静注、筋注、経口で投与したときに、その血中濃度がどのように推移するかを示しました。
 静注では、薬剤の血中濃度は1~2分でピークに達し、その後、急速に減衰していきます。経口では、立ち上がりは遅いのですが、長時間濃度が維持されます。筋注というのは、ちょうど両者の中間です。つまり筋注は、ある程度の高さの血中濃度を、ある程度長時間保ちたい場合に使われてきたわけです。
 そこで、筋注の代わりになるものとしては、筋注と同じような血中濃度の推移を示すものを選択すればよいということになります。薬剤を時間をかけてゆっくり静脈内に投与する「持続的静注法」という方法を使えば、筋注と同じような効果を上げることができます。


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著者プロフィール

福家伸夫(帝京大学ちば総合医療センター救急集中治療センター教授)●ふけ のぶお氏。 1977年東大卒後、同大麻酔科入局。自治医大ICU講師、帝京大市原病院集中治療部助教授を経て、97年より現職。

連載の紹介

【臨床講座】動画で学ぶ 注射・穿刺
日常診療の中で何気なく行っている注射や穿刺。本連載では、注射と穿刺を「血管穿刺」「皮膚穿刺」「体腔穿刺」の3つに大別し、それぞれの手順をビデオで示しながら、スムーズかつ安全に行うコツを紹介します。

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