<処方箋の具体的内容は>
タービュヘイラー56吸入 1本
<何が起こりましたか?>
<どのような過程で起こりましたか?>
・前回風邪を引いた時には、患者の都合で別の病院を受診し、クラリシッドが処方されていた。この際に「以前と同じ薬を出します」と説明されており、薬剤師からも「同じ成分でメーカー違い」と説明を受けていた。
・患者は喘息患者であり、それまでクラリスを服用すると咳込む感じがあったが、クラリシッドでは咳込む感じがなく、風邪の咳も早く治ったように感じた。
・今回風邪の症状で受診した患者は、前回の経験からクラリシッドを処方してほしいと訴えた。
・クラリスとクラリシッドは双方ともに先発医薬品で、同じ製剤であると認識していため不思議に思ったが、患者の希望通り、クラリシッドを処方した。
<どのような状態になりましたか>
・クラリスとクラリシッドの薬価が異なるので、患者はクラリスをクラリシッドの後発医薬品だと思い、効き目も違うと思っていたことが後日分かった。
<なぜ起こったのでしょうか?>
<二度と起こさないためには今後どうしますか?>
・同一成分で薬剤名が異なるものには、後発品と先発併売品があり、患者に合わせて丁寧な説明が必要である場合もあることを再認識する。