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デパケンR錠200の大きさにビックリ!

2012/03/27

<処方せんの具体的内容は>

8歳 女児
<処方1> 神経内科
デパケンR錠200(200mg) 1錠
1日1回 朝食後
30日分
*実際の処方を忠実に記載。

<何が起こりましたか?>

・当該患児に今回初めてデパケンR錠200<バルプロ酸ナトリウム徐放剤>を処方したが、患児と母親は薬局で実薬を見て服用できるかどうか不安になり、結局デパケンシロップ<バルプロ酸ナトリウム>に処方を変更した。

<どのような過程で起こりましたか?>

・患児は当該病院を初めて受診し、てんかんと診断した。
・デパケンを処方する際に、細粒と錠剤のどちらがよいか患児の母親に尋ねたところ、患児は粉薬を嫌がるとのことで、錠剤を処方することにした<処方1>。このとき、デパケンR錠200の錠剤サイズは大きく飲みづらいかもしれないということは患児の母親に伝えた。
・その後、薬局から連絡があり、「患児の母親にデパケンR錠200を確認してもらったところ、子供には大きくて飲みづらそうとのことでした。デパケンにはデパケンシロップもあることを患児の母親に説明したところ、錠剤よりもシロップ剤の方がいいとのことでした。御処方を変更して頂くことは可能でしょうか?」と疑義照会を受けた。

<どのような状態になりましたか>

・処方1から処方2に変更した<処方2>。
<処方2> 神経内科
デパケンシロップ5% 4mL
1日1回 朝食後
30日分
*実際の処方を忠実に記載。

<なぜ起こったのでしょうか?>

・小児の飲みやすさに配慮して、デパケン細粒と錠剤を選択できるよう提案したが、実物を見せて確認しなかったので、実際実物を見た母親が大きいと感じた。
・デパケンのシロップ剤も提案すべきであった。

<二度と起こさないためには今後どうしますか?>

・小児への投薬時には、できれば実薬を見せるなどして、服薬できるかどうかを必ず確認する。
・患者の要望を聞き、できる限り服薬が容易になるよう対応する。

連載の紹介

医師のための薬の時間
薬物治療に関するヒヤリ・ハット事例や薬物相互作用に関する情報を毎週提供しているNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター「医師のための薬の時間」(東京大学大学院薬学系研究科の教員が運営)。その内容の一部をご紹介します。
*印は医薬品ライフタイムマネジメントセンターのWebサイトにあり、記事にリンクしています。

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