日経メディカルのロゴ画像

ダイアップ坐剤を使う頻度は?

2011/11/22

<処方せんの具体的内容は>

3歳の女児
体重10kg、熱性けいれんの既往あり。
<処方1>病院の内科
ダイアップ坐剤4(4mg)
3個
(熱が38℃以上の時。1日1~2回。12時間あけて使用)
*家にアンヒバ坐剤の残薬あり。

<何が起こりましたか?>

・熱性けいれん予防の目的でダイアップ坐剤<ジアゼパム>を処方したが、指示した用法が一般的な用法とは異なっていた。

<どのような過程で起こりましたか?>

・熱性けいれん予防のため、ダイアップ坐剤を処方した。
・患児のかかりつけ薬局から連絡があり、「ダイアップの用法について、『熱が38℃以上の時。1日1~2回。12時間あけて使用』と処方箋に記載されておりますが、患者指導箋には『熱が37.5℃以上の時に使用。熱が続く場合、初回投与から8時間後に2回目使用』」とあります。2回目を12時間あけて使用すると、途中で抗けいれん作用がなくなる可能性が考えられます。また、患児の母親に確認したところ、過去に別の病院を受診した時にもダイアップ坐剤(用量は不明)を使用したことがあり、熱が37.5℃以上の時に1回目を使用し、熱が続く場合は8時間後に2回目を使用していたとのことでした。ダイアップの用法あるいは薬剤は合っていますでしょうか?」と疑義照会された。

<どのような状態になりましたか>

・<処方2>のように処方を変更した。
<処方2>
ダイアップ坐剤4(4mg)
2個
(熱が37.5℃以上の時に使用。熱が続く場合、8時間後に2回目を使用)

<なぜ起こったのでしょうか?>

・ダイアップ坐剤の添付文書には投与間隔に関する記載がなく(図1)、<処方1>における用法は添付文書記載の範囲内であった。しかし、用法に関してより詳細に記載されていたダイアップ坐剤の患者指導箋「ジアゼパム坐剤(ダイアップ坐剤)の使用方法」(図2)や、ダイアップ坐剤のインタビューフォーム(図3)には、「熱が37.5℃以上の時に使用。熱が続く場合、初回投与から8時間後に2回目を使用」と記載されていた。

連載の紹介

医師のための薬の時間
薬物治療に関するヒヤリ・ハット事例や薬物相互作用に関する情報を毎週提供しているNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター「医師のための薬の時間」(東京大学大学院薬学系研究科の教員が運営)。その内容の一部をご紹介します。
*印は医薬品ライフタイムマネジメントセンターのWebサイトにあり、記事にリンクしています。

この記事を読んでいる人におすすめ