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目薬で目の周りが黒くなった!

2011/06/14

<処方せんの具体的内容は>

60歳代女性
<処方1> 眼科
キサラタン点眼液0.005%
1本
1日1回
両眼点眼
チモプトールXE点眼液0.5%
2本
1日1回
両眼点眼
トルソプト点眼液1%
3本
1日3回
両眼点眼

<何が起こりましたか?>

・キサラタン点眼液<ラタノプロスト>を点眼後、拭き取らずそのまま就寝していたため、眼の周囲の色素沈着がひどくなってしまった。

<どのような過程で起こりましたか?>

・緑内障治療のため、<処方1>のように処方した。
・再診時に、患者から「どんどん眼の周りが黒くなっていくのですが…」と訴えられた。

<どのような状態(結果)になりましたか>

・患者はキタラサンを点眼後に、あふれた点眼液を拭き取っていなかった。
・患者に、目の周りに点眼液が付いたままにしておくと、目の周りが黒ずむ、まつげが長くまたは太くなることがあるため、点眼後はすぐに濡らしたガーゼやティッシュで拭き取るよう指導した(キサラタン点眼液の医薬品添付文書によると、頻度は5%未満[文献1)])。

<なぜ起こったのでしょうか?>

・医師、薬剤師ともに、キサラタン点眼による眼瞼色素沈着について、患者に十分な指導を行っていなかった。

<二度と起こさないために今後どうするか?>

・キサラタン点眼の初回開始時には、眼瞼色素沈着ならびに、点眼後きちんと拭き取るように指導し、その後もフォローしていく必要がある。
<参考文献>
1) キタラサン点眼液医薬品添付文書(第2版)、ファイザー株式会社、2010

連載の紹介

医師のための薬の時間
薬物治療に関するヒヤリ・ハット事例や薬物相互作用に関する情報を毎週提供しているNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター「医師のための薬の時間」(東京大学大学院薬学系研究科の教員が運営)。その内容の一部をご紹介します。
*印は医薬品ライフタイムマネジメントセンターのWebサイトにあり、記事にリンクしています。

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