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薬物相互作用コンサルティング<25>
テノーミンとメトリジンの併用はどの程度問題?【全文掲載】

2009/01/26

1. 処方の具体的内容は?

50 歳代の女性

<処方1> 当院耳鼻咽喉科より


メリスロン錠 6 mg 3 錠 1 日 3 回 毎食後 14 日分
メトリジン錠 2 mg 2 錠 1 日 2 回 朝夕食後 14 日分


<処方2> 他院循環器科

テノーミン錠 50 (50 mg) 1 錠 1 日 1 回 朝食後 14 日分
(他の薬剤は省略)        


2. 何が起こりましたか?、何が疑問ですか?


  • 患者は、めまいのため長年耳鼻科を受診しており、メリスロン錠<ベタヒスチンメシル酸塩>を服用していたが、ふらつきがあり診察時に血圧が低かったため、α1 受容体刺激薬のメトリジン錠<ミドドリン塩酸塩>を追加処方した<処方 1>。

  • 一方、他院循環器科では、労作性狭心症に対して、β遮断薬であるテノーミン<アテノロール>が処方されていた<処方 2>。

  • <処方 1>を応需した調剤薬局より、昇圧剤であるメトリジン錠と、心疾患での服用だが血圧降下作用を持つテノーミン錠を同時に服用することは、互いの作用を相殺することになるのではないかと疑義照会があった。

  • そこで<処方 2>を処方した循環器科医師に連絡をとったところ、狭心症は比較的安定していることと、血圧低下が見られることなどから、中止を念頭に、まず 1 日 1/2 錠 に減量することになった。このため、メトリジンの処方も中止した。

 
そこで、以下について教えて頂きたい。

  1. 本例では、結果的にメトリジンとテノーミンが併用されることはなかったが、両剤の併用は可能なのか。
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連載の紹介

医師のための薬の時間
薬物治療に関するヒヤリ・ハット事例や薬物相互作用に関する情報を毎週提供しているNPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンター「医師のための薬の時間」(東京大学大学院薬学系研究科の教員が運営)。その内容の一部をご紹介します。
*印は医薬品ライフタイムマネジメントセンターのWebサイトにあり、記事にリンクしています。

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