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本誌連動◇創傷治療の最前線 Vol.3
滲出液の量で被覆材を選択

 適度な湿潤状態を保ち、感染を防ぐためには、創の状態や滲出液の量に応じて被覆材を使い分けることが重要だ。

 最もポピュラーなのが、ハイドロコロイド被覆材の「デュオアクティブ」。創部に触れる親水性コロイドが滲出液を吸収してゲル化し、創面を適度な湿潤環境に保つ。滲出液があまり多くない浅い傷の治療に向く。きれいに治るため、顔面の擦過傷や挫創などで積極的に使用すると良い。症例1はこの被覆材で治療している。

 一方、滲出液が多い創では、創面に固着しにくく、高い水分吸収性を有し、弾力性があるポリウレタンフォーム被覆材の「ハイドロサイト」やポリエチレンなどの複合材料でできた「プラスモイスト」などが向く。

 症例5は、50歳代の女性。熱湯で右手を受傷して受診。II度熱傷を認めた。水疱膜をすべて除去し、プラスモイストに白色ワセリンを薄く塗布して創面を覆った。

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