41歳男性。吐血、ふらつき
アルコール性肝硬変で3日前までA病院に入院していた。午前6時ごろにビニール袋1杯ほど鮮血を吐き、午前9時過ぎに再度吐血したと、自分で救急車を要請。A病院が受け入れ困難だったため、協立総合病院の救急外来に午前10時過ぎに搬送された。
心月輪(しんがちりん)カンファレンス
症例提示: 小玉祐介(協立総合病院救急科)
司会:山中克郎(藤田保健衛生大救急総合内科)
出席者:医学生A、B
研修医C、D、E、F
真言密教では、清浄な悟りの心を「心月輪」と呼ぶ。医学生と研修医に医学の楽しさ、奥深さを体得してもらうために週に1度、指導医が経験した教育症例を提示する。最終診断を伏せて病歴・身体所見から鑑別診断を絞り込むトレーニングの場でもある。