主 訴 29歳、男性。発熱、頭痛、咽頭痛。 8月中旬、39℃の発熱、頭痛、咽頭痛が出現し、T病院で扁桃腺炎・頸部のリンパ節炎と診断される。その5日後には体幹に小紅斑が出現。瘙痒感はなかった。 初診時から2週間後には、39℃台の発熱と嘔気が出現し、頭痛が増強したため、再度T病院を受診し入院した。伝染性単核球症と診断され、治療を受けて退院したが、微熱は継続。その後、右歯痛も出現し、当院を受診。 [医師限定]ログインして全文を読む
連載の紹介 カンファで学ぶ臨床推論 病歴と身体所見、検査値などから鑑別疾患を考え、追加の問診や検査によりいかに論理的に診断を絞り込むことができるのか。日常診療の基礎となる「臨床推論」のトレーニングに主眼を置いたカンファレンスを収録しました。本連載は、『日経メディカル』誌の「カンファで学ぶ臨床推論」(旧タイトル:「日常診療のピットフォール」)からの転載です。