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循環器プレミアム8月調査・最終報告
「抗血小板薬治療で対応に難渋する症例」、32%が経験

 「抗血小板薬による治療例で対応に難渋する症例」について尋ねたところ、回答した467人中147人(31.5%)が対応難渋例を記載した。キーワードを拾うと、難渋例の代表格は「出血例」であり、具体例としては「消化管出血」や「脳出血」「皮下出血」などを挙げる人が目立った。循環器プレミアムが会員を対象に8月に実施した「抗血小板薬に関する調査」の最終報告で明らかになった。

 日経メディカル Online 循環器プレミアムでは、新規抗血小板薬の登場を機に、会員間で情報共有を図ることを目的に、抗血小板薬の使用経験および評価を明らかにする調査を実施している。循環器プレミアム4月調査では、新規抗血小板薬への期待を尋ねたが、回答者の74%が「期待する」と回答していた(参照記事:プラスグレルをはじめとする新規抗血小板薬、74.1%が「期待」)。今回の8月調査では、5月末に発売となったプラスグレルの導入率や「抗血小板薬による治療の現状」などを明らかにした(調査の詳細と回答者のプロフィールは文末参照)。

 調査では、自由記載方式にて「抗血小板薬による治療例で対応に難渋する症例」について自験例の記載を求めた。その結果、有効回答数(n=467)の31.5%が具体的な難渋例を記載した(図1)。

 個々の記載内容について、「出血」や「抗凝固」、「脳梗塞」や「ステント/PCI」などのキーワードを拾ったところ、「出血」を含む事例は67件と多かった。具体的な記載では、「消化管出血」が10件と多く、「脳出血」が7件、「皮下出血」が3件だった(重複あり)。

 「出血」のキーワードを含む記載の中には、「明らかな出血素因や背景がないのに出血イベントを起こす症例」、「内服を始めた症例で観血的検査や処置が必要な場合など、出血時の対応が難しい症例」、「出血の既往例、転倒・骨折リスクの高い症例」などがあった。

 「抗凝固」を含む記載も、13件と少なくなかった。具体的には、「心房細動の症例ですでに抗凝固療法が実施されているうえに、抗血小板薬を追加する必要がある場合」や「抗血小板薬を使用中に心房細動を発症した症例のように、抗凝固薬と併用する場合」など、心房細動における抗凝固薬と抗血小板薬の併用例を挙げるものが目立った。

 「脳梗塞」を含む記載も10件あった。「いろいろな薬剤に反応しない進行性脳梗塞例」や「画像上、微小出血が多発している脳梗塞発症例」のほか、「抗血小板薬を使用していながら脳梗塞を発症した症例」などもあった。

 「ステント/PCI」に触れた記載も多く、それぞれ10件と9件だった。少数だったが、血小板減少がある症例への対応を挙げる人もいた。このほか、「中止」や「休薬」で悩む事例や、「透析例」などもリアルワールドでの難渋例として挙がっていた。

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