
<泌尿器科医A>
89歳男性、出血性膀胱炎の疑い。膀胱タンポナーデの診断で入退院を繰り返している人です。
血尿の精査で行った膀胱鏡および造影CT検査では腫瘍を疑う明らかな所見はなく、尿管鏡検査でも有意な所見がないような状態です。膀胱鏡では粘膜の発赤があったので、除外診断で出血性膀胱炎に伴う膀胱タンポナーデと診断し、膀胱灌流を実施しました。翌日には血尿がスケール0-1まで改善して尿道カテーテルを抜去、退院しました。
ただ、1~2カ月すると再び膀胱タンポナーデを来して同様の経過をたどってしまいます。今後、止血をするにはどんな策があるのでしょうか。