医学の先人の記念館や墓などの医療史跡を訪ねて、先人たちの想いを探ったエッセイ集。第1章では山脇東洋や杉田玄白などの蘭学創始者の史跡を、第2章ではポンペやシーボルト、高木兼寛、吉岡彌生、長谷川泰など医学教育者の史跡を、第3章では天然痘やペスト、赤痢、結核、コレラなどの感染症に関連する史跡を取り上げる。
日本における帝王切開術発祥の地は埼玉県で、術を受けた妊婦は88歳まで生存したとの逸話も盛り込まれている。
諸澄邦彦 著 1200円+税 医療科学社
ISBN978-4860034825 新書判 237ページ