中国の鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染が拡大している。中国国家衛生・計画生育委員会の4月16日20時の発表によると、4月15日18時以降、新たに14人の感染者が確認された。1日当たりの確認例としては、これまでの最多となった。上海市から6例、浙江省から5例、江蘇省から3例だった。
これで中国のヒト感染例は、北京市で確認された臨床症状のない1人を加え、計78人となった。また、すでに確認例と診断されていた患者のうち2人が死亡。これまでの死亡例は16人となった(図1、表1)。

図1 中国のH7N9型鳥インフルエンザの推移
地域的には、上海市が30人(死亡11人)で最も多く、浙江省が21人(死亡2人)、江蘇省が20人(死亡2人)などとなっている。

表1 中国での鳥インフルエンザH7N9型ウイルスのヒト感染例の推移